「歯医者で歯周病って言われた…これって治るの?」
不安になって調べている人も多いと思います。
歯科衛生士として6年間、たくさんの患者さんを見てきた私から、まず正直にお伝えします。歯周病は、初期ならちゃんと治せます。そして、進行してしまっても、正しいケアで進行を止めることができます。
大事なのは「言われた今」から動くこと。この記事では、歯周病と診断された人がやるべきことを、わかりやすく解説しますね。
歯周病って言われると、不安だよね
歯周病は治る?【結論:初期なら治る、進行すると元には戻らない】
歯周病が「治る」かどうかは、進行の段階によって変わります。
- 歯肉炎(初期):歯ぐきだけに炎症がある状態。正しいケアで治せます
- 歯周炎(進行):歯を支える骨が溶け始めた状態。溶けた骨は元に戻りませんが、進行を止めることはできます
つまり、初期なら元の健康な状態に戻せるし、進行していても「今より悪くしない」ことは十分可能。どちらの段階でも、今ケアを始めるかどうかで未来が変わります。
治すために今日からやること
具体的なケアの前に、ひとつ知っておいてほしい大事なことがあります。
歯周病は、歯ぐきにいる歯周病菌による感染症です。だから治すには、口の中の歯周病菌の数を減らすことが必要。そして菌を減らせるのは、毎日のセルフケアしかありません。薬を飲んでパッと治るものではなく、菌を減らし続けることでしか歯周病は治らない——これがいちばん大事な本質です。
菌を減らすことが、治療そのもの
① 正しい歯磨き
基本にして最重要。歯と歯ぐきの境目に毛先を当てて、やさしく小刻みに磨きます。ゴシゴシ強く磨くのは逆効果。力を抜いて、1本ずつ丁寧に動かすのがコツです。
② フロス・歯間ブラシで歯と歯の間
歯周病菌は歯と歯の間にたまりやすいもの。歯ブラシだけでは届かないので、フロスや歯間ブラシが欠かせません。使い分けはこちらで詳しく解説しています。
③ 歯磨き粉を見直す
毎日使う歯磨き粉も、菌の繁殖を抑える助けになります。選び方はこちらをどうぞ。
④ 電動歯ブラシを活用する
磨く力が安定しにくい人は、電動歯ブラシも有効です。短時間で効率よく汚れを落とせます。
セルフケアだけでは治らない。歯科でやること
ここも正直に。セルフケアだけで歯周病を完治させるのは難しいです。
理由は歯石。歯石は歯磨きでは絶対に取れず、その中や周りに歯周病菌がびっしり潜んでいます。これを取り除けるのは歯科だけ。だから歯科でのプロのクリーニング(歯石除去)とセルフケアの両輪で、はじめて菌を減らせます。
「セルフケア(毎日菌を減らす)+ 歯科(取れない歯石を取る)」。この2つをセットで続けることが、歯周病を治す近道です。定期的なメンテナンスについてはこちら。
放置するとどうなる?お金の話も
「痛くないから」と放置すると、歯周病は静かに進行します。最終的に歯を支える骨が溶けてしまうと、歯が抜けることも。
抜けた歯を補うインプラントは1本30〜50万円(自費)。一方、今ケアを始めれば、かかるのは歯ブラシやフロス代と、定期検診の数千円です。今ケアする方が、歯もお金も守れます。
まとめ:歯周病は「今ケアを始めれば」変えられる
- 歯周病は初期なら治る。進行しても進行は止められる
- 治すカギは口の中の歯周病菌を減らすこと=毎日のセルフケア
- 歯磨き+フロス・歯間ブラシ+歯磨き粉+(電動歯ブラシ)でケア
- 歯石は歯科でしか取れない。セルフケアと歯科の両輪が必須
- 放置→抜歯→インプラント30〜50万。今ケアする方が歯もお金も守れる
「歯周病ですね」と言われたのは、むしろ気づけたチャンス。今日から菌を減らすケアを始めれば、未来は変えられます。
そもそも虫歯や歯周病を防ぐ全体の話は、こちらにまとめています。
気づけた今が、はじめどき







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